WORDS / MEMORY / EVERYDAY LIFE
武岡 隆ブログ
本、活字、日本語、物語、記憶、時間。日々の中でふと立ち止まったことを、武岡 隆自身の言葉で静かに綴ります。
「々」が繰り返しているもの
「人々」は「ひとひと」ではなく「ひとびと」と読む。「々」が戻すのは直前の漢字であって、その音まで同じになるとは限らない。表記と発音の小さなずれを考えた。
続きを読む雨のない朝、草の先に露が並ぶ
雨が降っていない朝にも、草の葉は濡れている。先端には丸い水滴が並び、少し大きくなったものは今にも落ちそうである。濡れていれば、上から水が来たと考えたくなる。 私が朝露に引っかかるの…
続きを読む登場人物ごとに「知っていること」をAIで分ける
草稿の整合性を確かめるには、事実を並べるだけでは足りない。誰が、いつ、何を、どこから知ったのか。AIに根拠箇所とともに整理させ、人物の台詞や行動へ知識が早く入り込んでいないかを見る…
続きを読む防虫剤の箱にある「ほかの種類と併用しない」理由
ナフタリンやパラジクロルベンゼン、しょうのうは、異なる成分が混ざると融点が下がり、液状になることがある。「併用しない」という注意は、効き目ではなく固体の変化を警戒している。
続きを読む読みかけの本にも使える「まだ読んでいない」
「その本、読んだ?」と聞かれたとき、すでに何ページか読んでいても「まだ読んでいない」と答えることがある。その否定が示しているのは、読書という動作の有無ではなく、会話が求めている到達…
続きを読む草稿を一文手前で止め、AIに続きを予測させる
場面の続きとしてAIが挙げた複数の一文と、実際に書いた展開を比べる。確かめたいのは正解ではなく、草稿が読者をどちらへ向かわせているかである。
続きを読むやかんが鳴るまでの会話を書く
火にかけたやかんには、終わりがあるのに残り時間の表示がない。その見えない期限を会話の背後に置き、言い出せない言葉や沈黙の切迫をどう生み出すか考えた。
続きを読むAIには、比喩を作らせずに拾わせる
草稿にある比喩をAIに原文のまま抜き出させる。似た像の重なりや異なる感覚の混在を一覧にし、表現の良し悪しではなく、自分の言葉が向かいやすい方向を確かめる使い方を考えた。
続きを読む大きくなる予報円、広がっているのは進路の不確かさ
台風の進路図で、先の時刻ほど大きく描かれる予報円。台風の大きさではなく、予報時刻に中心が入ると見込まれる範囲である。同じ70%という基準で描かれた円から、進路予測に残る幅を読み直す…
続きを読む文字のない束見本で、本の厚みを確かめる
予定する紙とページ数で作る束見本には、本文がまだ印刷されていない。数値で示せるはずの本の厚みを、なぜ一度、手に持てる形にするのか。開き具合や背幅まで含めて考えた。
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