武岡出版 TAKEOCA PRESS

武岡 隆ブログ


WORDS / MEMORY / EVERYDAY LIFE

武岡 隆ブログ

本、活字、日本語、物語、記憶、時間。日々の中でふと立ち止まったことを、武岡 隆自身の言葉で静かに綴ります。

扉が開く前に、場面を切る

人物が扉に手をかけたところで場面を終える。まだ完了していない動作が読者の中で先へ進み、書かれていない時間を次の場面へつなぐ働きについて考えた。

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雨に「脚」がある

「雨脚」は、落ちてくる雨の筋を見せながら、その雨がこちらへ近づき、やがて遠ざかる動きまで一語に収めている。雨に添えられた「脚」の働きを考えた。

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奥付に記された本の時間

奥付に並ぶ初版発行日と第何刷かの記録は、物語の出来事ではない。一冊の本が最初に作られ、その後も同じ本文を必要とされてきた時間について考えた。

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AIがそろえた章題の長さ

AIに複数の章題を求めると、語数や文型のそろった案が並びやすい。目次としての整い方が、各章の違いや物語を読む速さまで均一にしていないかを考えた。

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蜘蛛の巣を浮かび上がらせる朝露

秋の朝、蜘蛛の糸に露が付くと、そこにあった巣の形が急に見える。私が気になるのは、一本の糸がそのまま強調されるのではなく、途切れた露の粒によって連続した形が示されることである。

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次のページを、指で先に確保する

紙の本を読んでいると、目がいまの文章を追っているあいだに、指は次の一枚へかかっている。ページをめくる準備というだけでは片づけにくい、目と手の時間差について考えた。

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「一人」と「ひとり」のあいだ

「一人で待つ」と「ひとりで待つ」。人数はどちらも一人である。それなのに表記を替えると、文が最初に見せるものまで少し変わる。その違いを、同じ例文の中で考えた。

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